教えて薬剤師さん

教えて薬剤師さん

Q.「海外旅行に行く予定なのですが,医薬品は持って行って良いのでしょうか?」

「常備薬として市販の薬を持って行くには心配するほどのことはないと思います。パッケージをそのまま持っていった方が渡航先での説明にも良いようです。海外旅行
渡航先での一般用医薬品の入手は難しい場合もあります。又,個々のアレルギーや副作用の問題もありますので,使いつけの常備薬は揃えておくのが良いと思います。
海外旅行で「医薬品類」を持っていくには日本出国と渡航国入国の検査を受けることになります。渡航先によりルールがありますので,予め確認をしましょう。
処方薬については処方箋の写し,薬袋,診断書の提示などが求められることがあります。
医師本人に英語で書いてもらいますが結構な料金になるようです。
航空機国際線搭乗時の液体物持ち込みの制限(100mL以下の容器で総量1リットル以下)については機内必要量であれば1リットルを越えても,医薬品として検査を受けて持ち込めるということです。
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Q.お薬手帳ってなんですか?

あなたがかかっている病院や薬局(医療機関)で調剤された薬の記録をまとめた手帳のことです。複数の医療機関にかかっている場合などは,薬の飲み合わせや同じ成分の薬を重ねて飲むことのないように注意することもできます。また,今までに合わなかった薬や副作用がでた薬を書きとめておくことで,こういった薬が投与されるリスクも避けることができます。災害時や旅行先での体調急変など万一の時にも役に立ちます。診察券などと一緒に保管し,病院や薬局に行くときには忘れずに持っていきましょう。
おくすり手帳

作成年月日:2011.9.29
【庭瀬店,医薬品情報管理室】

Q.貧血と診断されました。生活での注意といつまで薬を続けるのか教えてください。

血液検査でヘモグロビン(Hb)が低いと言われた場合は,一般的には鉄欠乏性貧血が疑われます。Hbは全身に酸素を供給する役割を持つので,貧血があると酸素欠乏状態になりやすく,疲れやだるさ,息切れ,動悸やめまいなどの症状が現れます。
日常,鉄分を含む食材や蛋白質をビタミンCと一緒に食べるなど食事のとり方に注意し,十分な睡眠と休息,体を冷やさないことなども心がけると良いでしょう。
Hbの基準範囲は,男性13.0~17.5g/dl,女性11.5~15.0g/dlですが,他にも赤血球の容積や貯蔵鉄フェリチン値などを参考に薬の服用をします。Hbの数値の改善は薬を飲み始めて比較的速く表れますが,貯蔵鉄フェリチンの値が正常に維持されるまで続けることが大切です。

作成年月日:2011.9.29
【庭瀬店,医薬品情報管理室】

Q.急性胃腸炎で下痢をしている時の水分の摂り方を教えてください。

急性胃腸炎による下痢は,腹痛や発熱,吐き気などを伴うこともあります。下痢をすると身体から電解質(ナトリウム・カリウム・クロル・マグネシウムなど)が失われて脱水状態をおこします。
これを防ぐためには,ナトリウムなどの電解質と糖質をバランスよく含む経口補水液が効果的です。水やお茶,果汁など塩分の少ないものは適しません。経口補水液の特徴は,スポーツ飲料より吸収速度が高まるようにナトリウムなどとブドウ糖が配合されていることです。
飲み方は,ゆっくり少量づつ,根気強くで,一口づつ5分ごとに下痢やおう吐が無いか様子を見ながら続けます。喉が渇くからと一度に大量の水分を摂ると刺激で下痢やおう吐がひどくなることもあるので注意が必要です。
経口補水液は薬局で購入できます。商品名はOS-1(オーエスワン)・アクアライトORS・アクアソリタ。

作成年月日:2011.9.29
【庭瀬店,医薬品情報管理室】

Q.健康的に体重を減量する方法がありますか?

肥満の方は健康のため減量するほうが良い場合もあります。減量にも色々な方法がありますが,体調を崩してしまうような方法はおすすめできません。運動または食事制限,もしくはその両方を組み合わせて無理なく行いましょう。
体脂肪を減らすには,ウォーキングなどの有酸素運動が良いと言われます。体脂肪がエネルギーとして使われ始めるのは,運動を始めて20分たったころなのでそれ以上は続ける必要があります。体脂肪1kgを消費し減量するには,約7,000キロカロリー分の活動を加えなければなりません。
例えば1カ月で1kg減らそうとする場合,7,000キロカロリー÷30日で1日当たり230キロカロリーと考えます。230キロカロリーとは,体重60kgの男性が約1時間早歩き(多少息が切れながらも,人と話しながら歩けるペース)するときに消費される量です。ある程度の期間をかけて無理なく体重を減らしていきましょう。

作成年月日:2011.9.29
【庭瀬店,医薬品情報管理室】

Q.朝ごはんを食べると良いことがありますか?

朝ごはんは眠っている間,休んでいた脳や身体にエネルギーを与え,目覚めさせる働きをします。これによって体温が上がり,活動がスムーズになります。
最近,朝食と成績についての調査から,朝食を食べている生徒は欠食している生徒に比べ,成績が良いことやイライラが少ないことが分かりました。他にも,朝食を摂ると腸が刺激され,排便習慣がつくという効果もあります。20~30代では特に朝食の欠食率が高くなっています。1日を元気に過ごすためにも朝食を摂りましょう。

作成年月日:2011.9.29
【庭瀬店,医薬品情報管理室】

Q.便秘のため市販のピンク色の便秘薬を飲んだら腹痛がひどくて辛かったです。腹痛が起こらない便秘薬はあるのですか?

便秘薬は多かれ少なかれ腹痛は起こるものですが,服用された便秘薬は,腸の蠕動運動を促す刺激性の便秘薬と思われます。腸を刺激するため腹痛を起こしやすいです。お腹が痛くなりにくい便秘薬で酸化マグネシウム系の便秘薬があり,酸化マグネシウムは腸に水分を集めて便をやわらかくして排出しやすくするものです。人によっては軽い腹痛などを起こすことがありますが,比較的安全性の高い便秘薬です。

便秘薬には,大きく分けると刺激性下剤,湿潤性下剤,膨潤性下剤,塩類下剤,峻下剤があります。市販の便秘薬は単一成分の商品と複数の成分が配合された商品があり,便秘の種類によっては使用を避けるべき成分があるので注意が必要です。特に痙攣性便秘の場合は,腸の蠕動運動が強すぎることが原因で起こるため,刺激性下剤や峻下剤を使用すると便秘症状を悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。

作成年月日:2011.9.29
【OTCチーム,医薬品情報管理室】

Q.ステロイドの塗り薬を塗ると皮膚が黒くなると聞いたので,塗るのが心配です。

ステロイド外用剤は,皮膚を黒くする作用はありません。
皮膚の強い炎症が起こった場合,メラニンの沈着が起こる為に皮膚が黒くなります。ステロイド外用剤は皮膚の炎症が起きた時に塗りますが,炎症が起きて赤くなっている皮膚の下には黒くなった皮膚が隠れています。炎症が治まった時に黒ずみだけが残り,結果的にステロイド外用剤を塗ると皮膚が黒くなるという誤解が生まれたようです。色素沈着は炎症が治まれば半年くらいで消えます。慢性の炎症の場合,ステロイド外用剤を正しく使用し,炎症を最小限に抑えていくことで,かえって,皮膚が黒くなるのを防ぐことができるのです。2週間を超えて長期連用する場合は,皮膚萎縮等の副作用が起こる可能性があるのも事実です。長期に渡って使用する場合は,医療機関を受診し,医師の指示に従って下さい。
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Q.熱中症の予防にスポーツドリンク様の飲料で水分補給したいが,家庭でも作れますか? 食塩等の割合は?

経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)は,経口補水療法(ORT:Oral Rehydration Therapy)は,軽度から中等度の脱水が起きた時,水分や電解質を補うため,ナトリウムなど電解質とブドウ糖を一定の割合で配合して経口する補水液のことです。発展途上国のコレラ等の下痢による脱水症の治療のためにWHOにより開発されました。医薬品にはソリタ™T顆粒2号・3号,厚労省認可・特別用途食品にはOS-1オーエスワン,市販されている乳幼児用経口補水液には,小児用オーエスワン(大塚製薬)とアクアライトORS(和光堂)があります。

スポーツドリンクを飲ませるという人もおりますが,スポーツドリンクのナトリウムやカリウムの量は経口補水液の半分以下です。ジュース類も糖分が多く浸透圧が高いため脱水を招く恐れがあり,避けたほうがよいでしょう。市販の経口補水液が手に入りにくければ,家庭でも作ることもできます。

【家庭で作る方法】

1.水1Lに白糖40g,食塩3gを溶かし,レモンなどの果汁を加えると飲みやすくなります。また,カリウム補給にもなります。
嘔吐があればすこしずつ飲ませましょう。

2.緊急時には,水1Lに対して砂糖大さじ4.5杯,塩小さじ1/2杯で作ります。
つまり,コップ一杯のお湯に,ひとつまみの塩と一握りの砂糖を入れるとできます。

作成年月日:2011.7.15
【医薬品情報管理室】

Q.熱中症がうたがわれる時の処置について?

中症とは,外気においての高温多湿など環境温度の上昇により発生する健康障害で,軽症から重症まで種々の病態が含まれ,死にいたる恐れもあります。熱中症が疑われる時には,適切な処置が必要です。

[自力で水分摂取可能の場合]

① 風通しのよい涼しい環境へ移動
②脱衣させ,体表面を水でぬらして冷風を送るなどして冷却
③水分・塩分補給
④頸部,腋窩部,鼠頸部などの大血管部位を冷やす
⑤足を挙上し手足を末梢から中心部に向けてマッサージする

[自力で水分摂取可能や異常行動がある場合]

経過を知る者とともに医療機関へ搬送

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