Q.牛乳アレルギー患者に投与できない薬は何がありますか?

牛乳アレルギーは,経口摂取した牛乳に含まれているタンパク質がアレルゲンとなり,多彩な症状を示す食物アレルギーです。牛乳には20種類以上のタンパク質が含まれています。アレルギー反応を誘起しやすく最も抗原性が強いβラクトブリン,その他カゼインやαーラクトグロブリン,ウシ血清アルブミン なども抗原として認められています。症状は,重篤なアナフィラキシーから軽度な腹痛まで個人差が大きく,また多彩で,下痢・血便・嘔吐などの消化器症状,蕁麻疹・発疹などの皮膚症状,くしゃみ・喘鳴・呼吸困難などの呼吸器症状を示します。

 分  類 販 売 名 備    考
タンニン酸アルブミン タンニン酸アルブミン
タンナルビン
タンニン酸とタンパク質との化合物であり,タンパク質が乳性カゼインである。
耐性乳酸菌製剤 エンテロノンR散 製造段階の培地に牛乳由来成分(脱脂粉乳)を添加
エントモール散
コレポリーR散
ラックビーR散
ミデカマイシン メデマイシンカプセル 添加物としてカゼインを含有
水酸化マグネシウム ミルマグ錠
ニフェジピン エマベリンLカプセル
肝不全用成分栄養剤 アミノレバンEN配合散
経腸成分栄養剤 エンシュア・リキッド
エンシュア・H
牛乳由来のカゼインを含有
ハーモニックーM
ハーモニックーF
ラコール配合経腸液

(2011年2月)

乳酸菌製剤で,ビフィダー散,ビオフェルミン錠,ビオスミン散,ミヤBM細粒・錠,ビオスリー散・錠,ビオフェルミンR散・錠,レニベン散・カプセルは製造段階の培地に脱脂粉乳を使用していません。したがって牛乳アレルギー患者に使用可能です。

牛乳抗原(牛乳タンパク)

カゼイン αーカゼイン,βーカゼイン,γーカゼイン,κーカゼイン
乳漿タンパク βーラクトグロブリン,αーラクトアルブミン,血液蛋白(血清アルブミン,γーグロブリン)

作成年月日:2011.2.15
【医薬品情報管理室, 学術チーム】