子宮頸がんの原因となるウイルスとワクチンについて教えてください。

「子宮頸がん」とは、女性の子宮頸部にできるがんのことで、子宮頸がんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。このウイルスは、子宮頸がんの患者さんの90%以上で見つかっています。HPVに長期感染することでがんになると考えら、性交渉の経験がある女性のうち50%~80%は、HPVに感染していると推計されています。HPVには、100以上の種類がありますが、子宮頸がんの高リスク型HPVとしては、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68 型があり、その中でも16型、18型、31型、33型、35型、(45型)、52型、58型の感染が有意なリスクであることが報告されています。  子宮頸がんのワクチンはHPVの感染を予防するもので、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められていません。したがって、初めての性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です。現在世界の80カ国以上において、HPVワクチンの国の公費助成によるプログラムが実施されており、海外ではすでに9価HPVワクチンが公費接種され、90%以上の子宮頸がんを予防していると推定されています。この9 価ワクチンが日本でも2020年7月に承認されました。

子宮頸がん予防ワクチンは、3回の接種が必要です。法に基づく標準的な接種は、中学1年生となる年度に、以下のとおり行います。

PVワクチン 対応する型 接種間隔
サーバリックス 2価 16型、18型 1回目の接種を行った1か月後に2回目を、6か月後に3回目を行う。
ガーダシル 4価 6型、11型、16型、18型 1回目の接種を行った2か月後に2回目を、6か月後に3回目を行う。
シルガード9 9価 6型、11型、16型、18型、

31型、33型、45型、52型、58型

 

ワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

現在(2020年7月)、副作用の問題から接種の推奨が差し控えられていますが、国が国民の公衆衛生において、集団に免疫をつけることが必要と考え、本人に接種の努力義務を課す「定期接種」としての位置づけに変わりはありません。

 

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/index.html

http://www.jsog.or.jp/modules/jsogpolicy/index.php?content_id=4

作成年月日:2020年7月27日